爬虫類の餌としてデュビアを利用する際に気になるのが、デュビアの栄養価ですよね!
今回はデュビアの栄養価がどのくらいなのか、そして他の餌虫としてよく利用されているレッドローチやコオロギとの比較を紹介していこうと思います!
デュビアの栄養価
早速デュビアの主要な栄養価を下記表にて紹介します!
たんぱく質(%) | 脂質(%) | 水分(%) | リン(mg/kg) | カルシウム(mg/kg) | Ca/P |
22 | 7.9 | 61 | 24×102 | 7.5×102 | 0.31 |
デュビアの栄養価を色々と調べてみたんですが、見るところによって微妙に数値が違っていたので、今回は私が調べて見つけた数値をだいたい平均して有効数字2桁で記載していますので、あくまで参考値として捉えて下さい。
またたんぱく質、脂質、水分については単位が%、リンとカルシウムはmg/kgとなっていますのでご注意下さい。
まずデュビアの栄養価の特徴としては、とにかく高たんぱくです。
たんぱく質は三大栄養素といわれるものの一つで、筋肉や臓器の材料として使われ、エネルギー源にもなる生きていくために必要不可欠な栄養素です。
例えば我々に身近な高たんぱくと言われている食べ物に鶏胸肉がありますが、鶏胸肉のタンパク質が23%ぐらいなので、ほぼ同じ割合です。
そして他に注目すべきところがリンとカルシウムの割合。
リンもカルシウムもミネラルの1種なのですが、両者ともバランスを保って血中に存在しており、リンを摂り過ぎるとカルシウムの吸収が妨げられるらしく、表中ではCa/Pとして表しておりますが、この値が0.5〜2の範囲内であることが良いとされています。
デュビアのCa/Pの値は約0.3ということで、要は割合としてリンが多いということです。
これを解消するためにはカルシウムの量を増やしたいので、爬虫類などに餌として与えるときはカルシウム剤をダスティングさせるということです。
ちなみにですが、餌虫の栄養価に関する話で、餌虫に栄養価の高い餌を食べさせるガットローディングというものがありますが、そちらについても下記の記事で解説しておりますので、ご興味のある方はチェックしてみて下さい。
他の餌虫との比較
次はデュビアの栄養価を他の餌虫と比較してみました。
今回は餌虫としてよく利用されるレッドローチ、コオロギ(イエコオロギ、フタホシコオロギ)、ミルワームと比較してみました。
デュビア以外の餌虫の数値についてもデュビア同様、私が調べて見つけた数値をだいたい平均して有効数字2桁で記載していますので、あくまで参考値として捉えて下さい。
またたんぱく質、脂質、水分については単位が%、リンとカルシウムはmg/kgとなっていますので、比較する際は単純に1匹当たりではなく、同じ重さ同士を比べた場合に表のような割合になるということをご注意下さい。
たんぱく質 (%) | 脂質(%) | 水分(%) | リン (mg/kg) | カルシウム (mg/kg) | Ca/P | |
デュビア | 22 | 7.9 | 61 | 24×102 | 7.5×102 | 0.31 |
レッドローチ | 19 | 10 | 69 | 18×102 | 3.9×102 | 0.22 |
イエコ | 19 | 6.9 | 71 | 29×102 | 4.1×102 | 0.14 |
フタホシ | 17 | 5.9 | 73 | 36×102 | 4.7×102 | 0.13 |
ミルワーム | 18 | 14 | 62 | 21×102 | 1.7×102 | 0.081 |
表の色付けは、それぞれの栄養素で一番多いものと一番少ないものに赤と青を付けています。
これを見るとデュビアは高たんぱくで脂質も低めということがわかりますよね。
そしてCa/Pも推奨されている0.5〜2に一番近いです(結局ダスティングをすればあまり良い悪いには関係ないような気がしますが)。
この表の数字だけ見ると、デュビアは餌虫の中では栄養素的にかなり優秀なのではないかなと個人的には思います。
デュビアは餌虫の中では高たんぱく・低脂質で、Ca/Pも理想に一番近い優秀な餌虫!