デュビアを飼育していると、次の画像のようなやたら平べったい個体を見かけることがあります。


こんにちは筆者の山田ドシーです!X(@doshi_dubia)もやってます!
こういった平べったい状態を”扁平”と言い、「中身がスカスカだから爬虫類などの餌として効率が悪い」とか、「扁平個体は寿命が短いから繁殖に向かない」とよく言われ、あまり良くないイメージが強い扁平デュビア。
この記事では扁平デュビアについて、扁平になる原因や、ならないための対策について、私なりに調べたり考えたことまとめています。
デュビアを飼育している方で扁平個体を減らしたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
最初に結論からお伝えすると、私が調べた原因と、私が考える対策は以下です。
・原因…諸説あるが科学的に確証された原因はない
・対策…経験則を参考に、ひとつひとつ試す!
それではここから原因と対策について詳しく解説していきます!
扁平デュビアとは
まずは扁平デュビアとはなんぞやというお話ですが、冒頭に載せた画像に写っているデュビアのような、体が通常よりも薄く平べったい形状のデュビアのことです。
通常のデュビアと扁平のデュビアの比較は下の画像を参考にしてみて下さい。

横から見た写真が一番わかりやすいと思いますが、本当に体がペラペラに薄くて、本当に内臓とかあるのか心配になるレベルです。
一般的に爬虫類などに餌として与える分には特に悪影響はないと言われていますが、見た目的に中身がスカスカそうだから通常のデュビアより栄養価が低いなんて情報も見かけたりして、真相は正直わかりません。
ちなみに私は自分の飼育しているフトアゴヒゲトカゲやレオパに扁平デュビアを普通に餌として与えていますが、特に不都合等は見られないので、餌としては問題ないかと思っています。
扁平になる原因は?
デュビアが扁平になる原因についてですが、まず私自身は生物学とかの専門家ではないので、ネット等で調べることが限界ですが、これまで調べた限りでは以下のような情報が見つかりました。
- 水分不足
- 栄養不足
- 扁平の親からの遺伝
- 脱皮後の一時的な型崩れ
- 科学的に解明されていない
ここで注目なのが、最後に書いた「科学的に解明されていない」ということです。
要は原因は不明ということになります。
では他に書いている水分不足などの情報はなんなのかと言うと、これらはおそらく今までの偉大なブリーダー様達などの数多くの経験に基づく情報なのでしょう。
原因以外にも扁平に関する情報として、「子どもに遺伝する・しない」「一時的な症状で治る可能性がある」「扁平個体は寿命が短い」など様々なものがありますが、これらもきっと経験則から導かれている情報であると思われます。
つまりデュビアが扁平になる原因については「100%これだ!」と断言できるものは見つかっていないが、経験的憶測として「きっとこうではないか」という予想は立っているということです。
扁平への対策は?
ではデュビアの扁平化への対策はどうしたらいいのかという話。
私個人の意見としては、この経験則を参考にひとつひとつ飼育環境の見直しを試してみるしかないと思います。
科学的に原因が断定されていれば、それを是正できる方法を考えれば間違いないのだが、それがされてない以上、前項で挙げた水分不足や栄養不足などの、おそらく原因と考えられる要因を実際に検証してみるしかないからである。
実はこういう話って、爬虫類飼育においてもよくある話ではないでしょうか。
私自身も経験しましたが、爬虫類飼育初心者がネットで飼育方法を必死に調べていると、調べれば調べるほど同じことでも人によって「こうしたら良い!」「いや、これはやったらダメ!」みたいに言ってることが違っている場合があって、結局何が正しいのかわからなくて困っちゃうっていう現象はあるあるではないでしょうか。
このように違う意見が出てしまう一つの原因としては、その人の経験則で良い悪いを判断しているためで、あくまでその人の飼育条件ではそうだったという話なだけで、他の人の飼育条件では異なる結果が出てしまう可能性があっても致し方ないのである。
そんな色んな不確定な情報が溢れる中で、多くの爬虫類飼育者はどうしているかというと、おそらくそれらの情報を参考にして、自分なりに色々と試しながら納得できる方法を見つけ出していっているのではないでしょうか。
爬虫類の話が長くなってしまいましたが、デュビアの扁平についても似たようなものだと思います。
なので、対策としては例えば水分不足という情報があるので、それを参考にまずは餌の水分量を増やしてみて様子を見る。
それでも変わらなければ栄養不足という情報を参考に、餌を栄養を考慮して変えてみて様子を見る…という感じで、自分なりの答えを探していけば良いのではないでしょうか。
ちなみに私の場合は水分量と餌の栄養面を変えたことで、扁平個体をめちゃくちゃ減らせました。
デュビア飼育を始めた当時は、そのままのラビットフードと昆虫ゼリーのみを与えており、水分も昆虫ゼリーの水分のみ与えている状態でした。
その時はざっくり50匹に1匹ぐらいの割合で扁平のデュビアを見かけていました。
そして扁平個体を減らす目的では実はなかったのですが、与える餌を今までのラビットフードと昆虫ゼリーに加えて、小松菜やにんじんなどの野菜に、バナナなどの果物も与え、ラビットフードも水でふやかしてから与えるように変えました。
この変更によって水分量も栄養の種類も増えたことになりますが、この餌に変えてからほぼ扁平個体を見ておらず、割合的には4〜500匹に1匹ぐらいになっています。
しかしここまでの話の流れでわかるように、これはあくまで私の場合はそうなったというだけであって、もしかしたら餌とは関係のない要因で改善した可能性も0%ではないので、「これで絶対改善できます!」とは残念ながら言えないのですが、実際に水分と栄養に関しては関係あるという情報が多いですし、私の場合もそこを変えたタイミングで改善されているので、試してみる価値はあるのかなと思います。
まとめ
扁平デュビアについて解説させていただいた本記事のまとめになります!
扁平個体はデュビア飼育者にとってはある意味身近な存在ではありながら、調べてみると実は謎が多い不思議な存在ですね。
この記事のポイントは以下の3点です!
- 扁平デュビアとは通常より体が薄く平べったいデュビア
- 原因や影響は諸説あるが、厳密にはわかっていない
- 対策は経験則を参考に試してみる
