先日、爬虫類系Youtuberのデュビア飼育に関する動画を見ていたところ、その方がデュビアのケースの掃除をしながら「最近デュビアのケースの掃除すると鼻水が止まらなくって…アレルギーかもしれない…」とおっしゃていました。
私は今までデュビアに触れてきてそんな症状が出たことはないのですが、もしデュビアアレルギーなるものが存在するのであれば、決して他人事ではないので、いろいろと調べてみることにしました。

こんにちは筆者の山田ドシーです!X(@doshi_dubia)もやってます!
まずはそもそもアレルギーとは何なのかという話から、デュビアアレルギーはあるのか、あるとしたら原因や対策は何なのかについて調べてみました!
最初に結論からいくと…
ゴキブリの糞や死骸はアレルギーの原因物質(アレルゲン)と認められており、デュビアの糞や死骸も当てはまる可能性大!
アレルギー発症の要因はアレルゲン・体質・環境であり、可能な対策は、できるだけアレルゲンを体内に入れないこと!
最初に一応断っておきますが、私は医療の専門家ではないので、もちろんしっかりと調べた上で書いておりますが、もしかしたら内容として間違っている点があるかもしれませんので、話半分で読んで頂けると助かります…。
アレルギーとは
まずはそもそもアレルギーとはなんなのかについて軽く説明しようと思います。
まず専門的な言葉を使って説明すると、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が体内に入ると、体の中でIgE抗体と言われる抗体が作られ、マスト細胞という細胞にIgE抗体がくっ付きます。
アレルゲンとは、例えば花粉やダニやハウスダストや食べ物です。
抗体とは、体内にウイルスや菌などの異物が侵入した際に作られ、同じ異物が再度体内に侵入してきた時に、その異物を攻撃するために働いてくれる良い奴です。
麻疹やおたふく風邪が基本的に1度しか罹らないのは、初めて罹った時に抗体ができあがり、それ以降は再度ウイルスが体内に入っても、この抗体の力でやっつけてくれるからです。
いわゆる免疫反応というやつです。
これと同じ様に、例えば身近なアレルゲンである花粉が体内に入ると、異物が入ってきたと体が認識して、IgE抗体が作られるわけです。
そしてこの状態で再度花粉が体内に入ると、このIgE抗体が反応して、花粉をやっつけようとする免疫反応が起こるのですが、これが過剰反応してしまうとIgE抗体がくっ付いているマスト細胞からアレルギー症状を引き起こす原因であるヒスタミンやロイコトリエンと言われる化学物質が放出され、鼻水やくしゃみといった症状が出てしまうのです。
このように本来は体を守るための免疫という仕組みが、過剰反応によって逆に鼻水やくしゃみといった体にとってマイナスの症状を起こしてしまう現象がアレルギー反応と言うわけです。

アレルギーになる人とならない人の違い
ではなぜアレルギーになる人とならない人がいるのか。
例えば世の中には花粉症の人とそうでない人がいますよね。
この違いは簡単に言ってしまうと、体質の違いと生活環境の違いです。
体質の違いとは、花粉症の例で話をすると、まず花粉が体内に入るとIgE抗体が作られるという話をしましたが、このIgE抗体が作られる量が人によって違います。
そしてこのIgE抗体が一定量以上作られると、それ以降に花粉が体内に入った際にアレルギー反応として花粉症の症状が出るのですが、この一定量という量も人によって違います。
よくコップに注がれる水で例えられるのですが、一人一人の体内にコップが一つあると想像してください。
花粉が体内に入るごとに水がコップに注がれていき、コップから水が溢れた時点で花粉症を発症すると考えてください。
体質の違いとは、このコップの大きさも、同じ量の花粉を吸った場合の注がれる水の量も人によって違うということです。
つまり花粉症の人は、もうコップの容量以上に水が注がれてしまっている人で、常にコップが満タンの状態になってしまっているので、その後はちょっとでも花粉を吸って水が注がれてしまうとその度に溢れるので症状が出てしまう状態で、花粉症でない人はまだコップに空きがある人ということです。
大人になってから花粉症になる人は、そのタイミングでついに水がコップの容量を超えてしまったということですね。
ちなみに極端な話をすると、どれだけ花粉が体内に入っても一滴も水が注がれない人や、水は注がれるけどコップの大きさが無限大に大きい人もいて、このような人は一生花粉症にはなりません。
次に生活環境の違いですが、花粉を吸うと水が注がれるということは、そもそも花粉を吸わなければ水が注がれることもありません。
ですので、コップの大きさも、水が注がれる量も同じだとしても、花粉をたくさん吸う環境にいる人と、全然吸わない様な環境にいる人では発症するタイミングは変わってくるということです。
例えば沖縄に住んでいる人は花粉症の人が少ないのですが、理由はスギやヒノキが沖縄にはほとんどなく、花粉自体が全然飛んでいないので、水が注がれる機会や量が少なく、コップから水が溢れる人が少ないからです。
デュビアアレルギー
ここまでアレルギーのメカニズム的な話を長々としてきてしましたが、ようやく本題に入らせて頂くと、デュビアアレルギーはあるのかという話。
アレルギーの原因となる物質をアレルゲンと言いますが、色々と調べてみると、実はゴキブリの糞や死骸はアレルゲンとして知られていることがわかりました。
つまりゴキブリアレルギーなるものが存在していて、症状としては喘息や鼻水、鼻詰まり、咳などらしいです。
ということは、デュビアの糞や死骸などが吸うことで、アレルギー症状を発症する可能性があると考えられるということです。

対策
デュビアアレルギーに対する対策ですが、これまでお話しした通り、アレルギー発症に関係する要因は体質と環境です。
体質に関しては正直どうにもできない部分だと思うので、前項で例え話として話した自分のコップが大きいこと、注がれる水の量が少ないことを願うしかないかと思います。
環境については、要はどれだけデュビアの糞や死骸のカスを吸い込む量を減らせるかという話で、デュビア飼育をしていく中で一番糞などを吸い込む可能性があるのはケースの掃除の時だと思います。
ですので、できる対策としては、掃除の際はなるべく換気をしながら、マスクをして、糞などを吸い込む量を極力減らすことです。

今はまだ何も症状が無いからといっても、着々とコップに水が注がれている状態かもしれないので、アレルギーにならないためにも、症状がない今だからこそ、対策をしっかりとすることが大切です。
アレルギーの症状も人によって重さが異なりますが、もし発症した場合、最悪の場合はデュビア飼育を諦めなければならない可能性もあるので、発症してない人は今のうちにできる対策をしていくことが重要ですね。
そしてすでにデュビアアレルギーになっているかもしれないと感じる方は、まずは病院に行くことが大事です。
しっかりと診察してもらって、デュビアが原因だとなった際には、お医者さんと相談の上デュビアとの関わりを考えていくしかないのかなと思います。
まとめ
今回はデュビアアレルギーについて調べみましたが、ほぼアレルギーのメカニズムに関する記事みたいになってしまいましたね。
まとめとしては以下の4点!
- アレルギー反応とは過剰な免疫反応
- アレルギー発症の要因はアレルゲンと体質と環境
- ゴキブリアレルギーは存在する=デュビアアレルギーも存在すると思われる
- 対策はとにかくアレルゲン(糞・死骸)を吸わない