「デュビアを繁殖させて販売する副業は儲かるのか?」
デュビアは爬虫類の餌として広く利用されており、自宅で繁殖させることもできます。
そのため、増やしたデュビアを販売して副業にできないかと考えている方もいるのではないでしょうか。

こんにちは!筆者の山田ドシーです!Instagram(@doshi_dubia)とX(@doshi_dubia)もやってます!
ヤフオクにて不定期にデュビア出品中!(出品ページ)
私自身もデュビアを繁殖させ、実際にヤフオクで販売しています。
デュビアは一度飼育環境を作れば、繁殖によって数を増やせるため、一見すると「仕入れの必要がなく、かなり儲かる副業」のようにも見えるかもしれません。
しかし、実際に販売してみると、送料や販売手数料、餌代、電気代、梱包資材、そして発送にかかる作業時間など、意外と見落としやすいコストがあります!
そこで今回は、私が実際にデュビアをヤフオクで繁殖・販売して分かったことをもとに、デュビア販売は副業として本当に儲かるのかを考えていきます。
先に要点から言ってしまうと、
「デュビアが増えて、売れること」と「儲かること」は別の話
だと私は感じています。
この記事では、個人が副業としてデュビアを繁殖し、ヤフオクで販売する場合を前提に、「デュビア販売は儲かるのか?」を考えていきます。
デュビアの販売といっても、ヤフオクなどを利用して個人で販売する場合と、専門店として大量に繁殖・販売する場合では、飼育規模や販売価格、発送方法、仕入れや設備にかかる費用などが大きく異なります。
特に専業として大規模に販売する場合は、飼育や発送を効率化できる一方で、より大きな設備や販売数が必要になるなど、副業とは収益の考え方そのものが変わってきます。
そのため、この記事で紹介する費用や利益については、デュビア販売全体の収益性を示すものではなく、あくまで個人が副業としてヤフオクで販売する場合の一例として参考にしてください!
デュビア販売は副業として儲かる?
結論として、デュビアを繁殖させて販売し、利益を出すこと自体はそこまで難しい話ではありません。
一般的な物販では、商品が売れるたびに新しい商品を仕入れる必要があります。一方、デュビアの場合は自分で繁殖させることができます。
繁殖用の個体と飼育環境を用意し、安定して繁殖させることができれば、販売するたびにデュビアを仕入れる必要は基本的にはありません。(累代飼育による影響を考慮する場合は、新たな仕入れが必要ですが、頻繁にする必要はありません。)
この点は、デュビアを副業として販売する大きなメリットだと思います。
ただし、「仕入れが必要ない=売上のほとんどが利益になる」というわけではありません。
実際にデュビアを販売してみると、思っている以上にさまざまな費用が発生します。
さらに、販売数を増やせば、発送などに必要な作業時間も増えていきます。
そのため、デュビア販売が儲かるかどうかを考えるには、単純な売り上げだけではなく、経費と作業時間の両方を見る必要があります。
デュビア販売で利益が出る仕組み
デュビア販売の仕組み自体は非常にシンプルです。
繁殖させたデュビアを販売し、販売価格 − 販売にかかった費用 = 利益となります。
ただし、「販売にかかった費用」には、思っている以上にいろいろなものが含まれています。
たとえば、ヤフオクなどの販売サイトを利用すれば販売手数料がかかります。
送料を出品者が負担するのであれば、当然その送料も販売価格から差し引いて考えなければなりません。
さらに梱包資材、餌代、ケース代や保温に使用するヒーターの電気代などもあります。
デュビアそのものを自分で繁殖させられるため、仕入れ代がほとんど必要ない点は強みですが、デュビア以外の部分には意外とお金がかかります。
デュビアの繁殖販売にかかる初期費用
デュビアを繁殖させて販売するには、まず飼育環境を用意する必要があります。
主に必要になるのは、飼育ケース、ヒーター、卵トレーなどです。
どのくらいの規模から始めるかによって初期費用は大きく変わりますが、小規模であれば、いきなり何万円もの設備を揃える必要はありません。
一方、販売する数を増やそうとすると、それに合わせてケースやヒーターなどを増やす必要が出てきます。
私の場合も、現在は複数の飼育ケースとヒーターを使用しており、飼育設備全体では数万円程度かかっています。
デュビア販売にかかるランニングコスト
初期費用とは別に、デュビアを飼育している間は継続的に費用が発生します。
代表的なのが餌代と電気代です。
餌代
デュビアは当然ながら、販売できるサイズまで育てる間にも餌を食べます。
さらに餌を与えるのは販売する個体だけではありません。繁殖を続けるための成虫や、まだ小さく販売できない個体などにも餌を与える必要があります。
そのため、「500匹販売したから、この500匹にかかった餌代は○円」と正確に計算するのは意外と難しいです。
実際に飼育している感覚では、餌代だけで利益が大幅に減ってしまうほどではありませんが、飼育数が増えれば餌の消費量も増えるため、販売利益を考えるのであれば経費の一つとして考えておく必要があります。
電気代
個人的に餌代以上に見落としやすいと思うのが、ヒーターの電気代です。
デュビアの繁殖や成長には温度も重要になるため、季節や飼育環境によってはヒーターやエアコンを長時間使用することになります。
1枚あたりの消費電力が小さいヒーターでも、ケースが増えて使用するヒーターの枚数が多くなれば、年間ではそれなりの金額になります。
つまり、販売規模を大きくするために飼育ケースを増やすと、販売できるデュビアが増える一方で、飼育に必要な電気代なども増えるということです。
デュビアを販売すると実際いくら残る?
では、実際にデュビアを販売するとどのくらい残るのでしょうか。
私が実際にヤフオクで販売をしていて、数としては一番売れている、サイズMIX500匹を例にして考えてみます。
こちらは訳あり価格ではありますが、現在2,300円で販売していますので、1個売れた場合、売り上げとしては2,300円になります。
しかし2,300円で売れたとしても、その2,300円がすべて利益になるわけではありません。
仮に1個売れた場合の手元に残る金額の概算を考えてみます。
| 項目 | 金額 | 備考 |
| 販売価格 | 2,300円 | |
| 販売手数料 | -229円 | 2026年8月現在のヤフオクでの金額 |
| 送料 | -410円 | 2026年8月現在のヤフオクでの金額(ゆうパケットプラス) |
| 梱包資材 | -約95円 | |
| 餌代 | -約200円 | ※1 |
| 電気代 | -約376円 | ※1 |
| 残る金額 | 約990円 |
※1 デュビアの餌代や電気代については、「販売した500匹を育てるために実際にかかった金額」を正確に出すことが難しいです。
同じ飼育環境の中には、今回販売する個体だけでなく、繁殖用の成虫や育成途中の個体などもいるためです。
そこで今回は、飼育群全体にかかっている餌代と電気代を、実際に販売したデュビアの匹数をもとに割り振って計算しています。
そのため、ここで紹介する餌代や電気代は「500匹を○か月育てるためにかかった費用」ではなく、私の飼育・販売実績をもとに、500匹を販売した場合にどのくらいの飼育コストを負担していると考えられるかをざっくり試算したものです。
飼育数や販売数、餌の種類、ヒーターの使用状況などによって大きく変わるため、あくまで一例として参考にしてください。
販売方法や発送方法などによって大きく変わりますが、実際に販売していると、送料と販売手数料の影響はかなり大きいと感じます。
特に販売価格が安い商品ほど、送料が利益に占める割合は大きくなります。
ちなみにヤフオクの場合、送料は出品者負担か落札者負担かを選べますが、大半の出品が出品者負担になっているため、落札者負担では売れ行きにかなり影響が出てしまうと思われます。
このように、様々な経費が掛かるため、デュビア販売で利益を考える場合は、「いくらで売れるか」よりも「売ったあとにいくら残るか」を見ることが重要です。
デュビア副業で月1万円稼ぐのは現実的?
デュビア販売を副業として考えている方の中には、「月1万円くらい稼げればいい」と考えている方もいると思います。
仮に、送料や手数料などの経費を差し引いたあと、1回の販売で1,000円程度残るとします。
単純計算では、1,000円 × 10件 = 10,000円なので、月10件ほど販売できれば月1万円になります。数字だけを見ると、それほど難しくないように感じるかもしれません。
しかし、実際には「10回売ればいい」だけではありません。
毎月販売できるだけのデュビアを安定して繁殖させる必要があります。
サイズ別に販売するのであれば、必要なサイズの個体を十分に確保しておく必要もあります。
さらに10件売れれば、10件分の梱包・発送作業も発生します。
そのため、デュビア副業で月1万円を目指すのであれば、繁殖数・販売数・利益・作業時間をセットで考える必要があります。
少額の副収入を目指すのであれば十分可能性はあると思いますが、利益を大きくしようとすると、それに合わせて飼育規模と作業量も大きくなっていきます。
デュビア販売で意外とかかる「作業時間」
実際にデュビア販売をしていて、個人的に一番大きな問題だと感じているのが作業時間です。
デュビアは、一度飼育環境を整えてしまえば、繁殖させること自体には餌やりとメンテぐらいで、それほど多くの作業時間を必要としません。
しかし、繁殖させたデュビアを「商品として販売する」となると話が変わります。
特に時間がかかるのが、販売するデュビアを数え、梱包する作業です。
数百匹の商品であれば、必要な匹数を数えるだけでもそれなりに時間がかかります。そこから梱包して、発送できる状態にしなければなりません。
さらに負担が少ないとはいえ、普段の飼育でも、餌やり、掃除、ケースの管理、サイズ分けなどがあります。
販売するためには出品作業や購入者とのやり取りも必要です。
つまり、デュビア販売は、「デュビアが勝手に増えて、それを発送するだけの副業」ではありません。
販売数を増やすほど、この作業時間も大きくなります。
私の場合ですが、500匹を出荷する場合、梱包作業、発送作業、普段の飼育に掛かる作業(これを厳密に出すのは難しいですが)の時間をざっくり考えると、約1時間くらいかと思います。
前項で、残る金額は約990円と考えたので、時給で考えると990円になります。もちろん一度に複数の商品を発送すれば、その分1個あたり掛かる時間は減ったりするので、あくまで参考程度にはなりますが。
デュビア販売が副業として儲かるかを考えるのであれば、最終的には利益だけでなく時給換算でも考えてみる必要があると思います。
デュビア副業のメリット
ここまでデュビア販売のコストや手間について書いてきましたが、もちろん副業としてメリットもあります。
大きなメリットは、やはり自分で商品を増やせることです。
一般的な物販のように、商品が売れるたびに同じ商品を仕入れる必要がありません。繁殖が安定すれば、自分の飼育環境の中で販売する個体を確保できます。
また、大きな店舗や倉庫などがなくても、自宅の一部を使って始めることができます。
最初から大規模に始める必要もないため、少ない飼育数からスタートして徐々に規模を大きくできるのもメリットです。
爬虫類を飼育していて、もともとデュビアを繁殖させている人であれば、増えた個体を販売するところから始めることもできます。
デュビア副業のデメリット
一方で、デメリットもあります。
まず、販売できるまでに時間がかかることです。
デュビアは繁殖できるとはいっても、今日繁殖を始めて来週から大量に販売できるわけではありません。
販売できる数を安定して確保するには、ある程度の飼育数と時間が必要です。そして販売数を増やせば、ケースやヒーターなどの設備も増えていきます。
電気代や餌代も増えます。
さらに個人的に大きいと思うのが、先ほども触れた発送作業の負担です。
利益を増やすために販売件数を増やすと、発送件数も増えます。
デュビアは小さいため、数百匹単位の商品を数える作業は思っている以上に時間がかかります。
そのため、売上を増やそうとすると、飼育規模だけでなく作業量も増えていくという点は、デュビアを副業として考えるうえで知っておいた方がいいと思います。
デュビア販売で利益を増やすには?
デュビア販売で利益を増やす方法は、大きく考えると「販売数を増やす」「販売価格を上げる」「経費を減らす」のいずれかになります。
しかし、単純に販売数を増やせばいいというわけでもありません。
販売数を増やすためには飼育数を増やす必要があり、それに伴って設備や管理の負担も増えていきます。
また、販売件数が増えれば発送作業も増えます。
そのため個人的には、単純に大量繁殖を目指すより、1件あたりにどれくらい利益が残るのかを考えることが重要だと思います。
たとえば、送料や梱包費の割合が高すぎる少量販売ばかりを増やしても、売上の割に利益や時給が伸びない可能性があります。
「たくさん増やして、たくさん売る」だけではなく、販売単位・販売価格・発送方法・作業効率まで含めて考えることが、利益を残すためには重要です。
結論:デュビア販売は副業として儲かるのか
では結局、デュビア販売は副業として儲かるのでしょうか。
私自身が実際に繁殖・販売してみた感想としては、利益を出すことはできるものの、簡単に大きく儲かる副業ではないというのが一番近いです。
デュビアは自分で繁殖させることができるため、商品を毎回仕入れる必要がありません。この点は、副業として考えた場合にも大きなメリットです。
一方で、実際に販売してみると、送料、販売手数料、餌代、電気代、梱包資材など、さまざまな費用が発生します。
さらに販売数が増えるほど、数を数えたり梱包したりする作業時間も増えていきます。
そのため、「デュビアはよく増えるから儲かる」と考えるのは少し違うと思います。
重要なのは、どれだけ増やせるかではなく、「販売したあとにどれくらい利益が残り、そのためにどれくらいの時間を使ったのか」です。
少額の副収入を目的として、自分のペースで繁殖・販売するのであれば、デュビア販売は副業の一つとして十分成り立つ可能性があります。
一方で、月数万円以上の利益を安定して目指すのであれば、それだけの販売数を確保する繁殖環境と、発送作業をこなす時間が必要になります。
実際に販売してみて私が一番感じたのは、「デュビアが増えること」と「デュビア販売で儲かること」は同じではないということです。
これからデュビアの繁殖販売を副業として始めようと考えている方は、「どれくらい増やせるか」だけでなく、経費と作業時間まで含めて考えてみることをおすすめします。
